Tokyo-1 Drug Discovery Hackathon 2025 開催報告

Tokyo-1 Drug Discovery Hackathon 2025 開催報告
2025年8月28日(木)、29日(金)の2日間にわたり、「Tokyo-1 Drug Discovery Hackathon 2025」を開催いたしました。

開催概要

  • テーマ:GPU × AI × 創薬の最先端ユースケースを“短期集中”で共同検証
  • 目的:
    • Tokyo-1参画企業およびゼウレカのメンバーが同一フロア・同一計算環境で協働し、新規または注目度の高いワークフローのプロトタイプを構築
    • チーム横断でノウハウを共有し、成果を次期もしくは現行SWGテーマへ還元することで、コミュニティの実践力と連帯感を強化
  • 課題テーマ:Boltz-2等を活用した
    1. 低分子化合物の活性予測ワークフローの構築
    2. nanobody抗体の複合体構造予測ワークフローの構築
  • 参加者:Tokyo-1参画企業、ゲスト企業、東京科学大学 教員・大学院生、ゼウレカメンバー 計30名
  • チーム編成:参加者をシャッフルし、混合3チームを結成
  • 実行環境:Tokyo-1仮想化環境、Slurm VM 3台、DGX H100 3台

Day 1

午前は東京科学大学 秋山教授によるご講演に続き、アイスブレイクを実施し、チーム内の交流を深めました。午後からは各チームが2つの課題に挑戦。リーダーファシリ型・アジャイル型・段取り型といった多様なスタイルで進行され、それぞれに個性ある取り組みが展開されました。夕刻以降は懇親会を行い、若手チーム・ベテランチーム・産学混合チームなど多様な交流が生まれ、組織の垣根を越えた活発な議論が交わされました。

Day 2

午前は東京科学大学 大上准教授によるご講演に続き、前日の作業を継続。午後には成果発表が行われ、先生方およびオブザーバによる審査により、チーム表彰および各チームのMVPが選出されました。

総括

今回のHackathonは、Tokyo-1として初の試みでしたが、参加者・オブザーバ・事務局が一体となり、2日間を通して充実したプログラムを完遂することができました。
コミュニティのモットーである「参加する・助け合う・教え合う」を体現しつつ、

  • 技術習得の場(最新AI・創薬テーマを実践)
  • 交流の場(製薬・他社・学生の垣根を超えた議論)
  • 挑戦の場(限られた時間で成果を創出する非日常体験)

として高い評価を得ました。まさに Innovation Hub を象徴する取り組みであったといえます。
今後もTokyo-1コミュニティの活動をさらに活性化させるとともに、来年度も同様のオフラインイベントを企画しております。ぜひご期待ください。

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